「投資で利益が出たら税金がかかる」ということをご存じでしょうか。株や投資信託の利益には約20%の税金が課せられます。たとえば10万円の利益が出た場合、約2万円は税金として差し引かれてしまうのです。
新NISAの「非課税」とは、この約20%の税金がまるごとゼロになる制度のことです。10万円の利益なら10万円がそのまま手元に残ります。100万円の利益なら100万円がそのまま自分のものになります。
この記事では、新NISAの非課税の仕組みについて、基本構造から具体的なメリット、注意点まで詳しく解説します。これから投資を始めようとしている方は、ぜひ最後までご覧ください。
🐧 ナビ助のおすすめ!
新NISAの基本構造を理解しよう
新NISAには大きく分けて2つの投資枠があります。それぞれの特徴を押さえておきましょう。
つみたて投資枠
- 年間投資上限:120万円
- 対象:金融庁が厳選した投資信託・ETF
- 特徴:コツコツ積み立て向き、手数料が低い商品が中心
成長投資枠
- 年間投資上限:240万円
- 対象:上場株式、投資信託、ETF、REITなど幅広い商品
- 特徴:個別株の購入も可能、まとまった金額の投資にも対応
この2つの枠を合わせると年間最大360万円まで投資が可能です。さらに、生涯の非課税保有限度額は1,800万円(うち成長投資枠は1,200万円まで)に設定されています。
「年間360万円も投資できない」と感じる方もいるかもしれませんが、上限まで使い切る必要はまったくありません。月1万円からでも問題なく、ご自身のペースで活用すれば大丈夫です。

旧NISAとの違い|何がどう変わった?
旧NISAから新NISAへの制度変更で、最も大きなポイントは「非課税期間が無期限になった」ことです。
| 項目 | 旧つみたてNISA | 旧一般NISA | 新NISA |
|---|---|---|---|
| 非課税期間 | 20年 | 5年 | 無期限 |
| 年間上限 | 40万円 | 120万円 | 360万円 |
| 制度の併用 | どちらか一方 | 併用OK | |
| 生涯上限 | 800万円 | 600万円 | 1,800万円 |
| 売却後の枠 | 復活しない | 翌年復活する | |
特に注目すべきは「売却後の枠が復活する」という点です。旧NISAでは一度使った非課税枠は売却しても戻りませんでしたが、新NISAでは売却した分の枠が翌年に復活します。ライフイベントでお金が必要になった際に売却しても、またやり直すことが可能になりました。
非課税のメリットを具体的な数字で確認しよう
「非課税がお得なのはわかったけれど、実際にどのくらい違うのか」を具体例で見てみましょう。
例:月3万円を20年間、年利5%で運用した場合
- 投資元本:720万円
- 運用益:約513万円
- 課税口座の場合の税金:約513万円 × 20.315% = 約104万円
- 新NISAの場合の税金:0円
同じ投資をしていても、NISAを使うかどうかで約104万円もの差が生まれます。この金額は小型車を1台購入できるほどの金額です。同じ投資行動をとるのであれば、NISAを活用しない理由は見当たりません。
新NISAの非課税で気をつけるポイント
非課税制度のメリットは大きいですが、いくつかの注意点も存在します。事前に把握しておくことで、より効果的にNISAを活用できます。
1. 損益通算ができない
NISA口座で損失が出た場合、他の課税口座の利益と相殺(損益通算)することができません。これはNISA制度における数少ないデメリットの一つです。ただし、長期にわたってインデックスファンドを積み立てた場合、過去のデータでは大半のケースでプラスの成績となっており、過度に心配する必要はないでしょう。
2. 年間枠は翌年に繰り越せない
年間360万円の投資枠は、使い残しがあっても翌年には繰り越せません。ただし、無理に使い切る必要はまったくありませんので、ご自身のペースで投資を進めてください。
3. 元本保証ではない
非課税=ノーリスクではありません。「利益に対する税金がゼロ」というだけで、投資そのもののリスクは通常通り存在します。元本割れの可能性もあるため、必ず余裕資金で投資を行うことが鉄則です。

🐧 ナビ助のおすすめ!
新NISAを始めるにはどうすればいい?
新NISAの始め方は非常にシンプルです。以下の4ステップで完了します。
- 証券口座を開設する:ネット証券がおすすめです。SBI証券や楽天証券が人気があります
- NISA口座を申し込む:証券口座の開設と同時に手続きが可能です
- 投資する商品を選ぶ:迷った場合はeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)が定番です
- 積立設定をする:毎月いくら積み立てるかを決めるだけで完了します
口座開設から積立開始まで、早ければ1〜2週間程度で完了します。スマートフォンだけで手続きが完結するため、忙しい方でも負担なく始められます。
よくある質問
Q. 新NISAは誰でも使えますか?
日本に住んでいる18歳以上の方であれば、どなたでも利用可能です。ただし、NISA口座は1人1口座の制限があるため、証券会社選びは慎重に行いましょう。
Q. 途中で引き出せますか?
いつでも売却・引き出しが可能です。iDeCoのような資金ロック期間がないのは、新NISAの大きな利点の一つです。
Q. 確定申告は必要ですか?
新NISA口座内の利益については確定申告は不要です。手間がかからない点も嬉しいポイントです。
まとめ|新NISAの非課税は「使わなきゃ損」レベルの制度
新NISAの非課税制度のポイントを整理します。
- 利益に対する約20%の税金がゼロになる
- 非課税期間は無期限
- 生涯1,800万円まで非課税で投資できる
- 売却しても翌年に枠が復活する
- 確定申告も不要で手間がかからない
新NISAは、国が資産形成を後押しするために整備した制度です。利用できる環境にあるのであれば、積極的に活用することをおすすめします。まだ始めていない方は、ぜひ一歩を踏み出してみてください。
制度の詳細は金融庁の公式サイトで確認できます。投資の基礎を学びたい方には日本証券業協会の「投資の時間」(www.jsda.or.jp・サイト終了)がおすすめです。また、お金の基礎知識全般については知るぽると(金融広報中央委員会)でも幅広く学べます。

※記事執筆時点の情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
🐧 ナビ助のおすすめ!


