株式投資の楽しみの一つに「株主優待」があります。企業が株主に対して、自社商品や割引券、食事券などをプレゼントしてくれる制度で、日本独自の文化として定着しています。海外にはほとんど見られない仕組みです。
記事執筆時点では、約1,400社以上の上場企業が株主優待を実施しています。食事券、商品券、カタログギフト、自社製品など、その内容は多岐にわたります。配当金とは別に受け取れるため、「投資のおまけ」として多くの個人投資家に人気があります。
しかし、種類が多すぎて「結局どれがお得なの?」と迷う方も少なくありません。この記事では、人気の株主優待をジャンル別に一覧形式で紹介するとともに、優待をもらうための基本ルールや注意点もあわせて解説します。

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【食事券・飲食系】人気株主優待おすすめ
おすすめ1:すかいらーくホールディングス(3197)
- 優待内容:ガスト、バーミヤン、しゃぶ葉などで使える食事券
- 必要投資額の目安:約20万円(100株)
- 優待利回り:約2〜4%
- 権利確定月:6月・12月
ファミレスをよく利用する方にとってはトップクラスの優待です。家族での外食が多い方は、かなりのお得感を実感できるでしょう。
おすすめ2:日本マクドナルドホールディングス(2702)
- 優待内容:バーガー・サイド・ドリンクの無料引換券(6枚綴り)
- 必要投資額の目安:約70万円(100株)
- 権利確定月:6月・12月
株価は高めですが、マクドナルドを頻繁に利用する方にはたまらない優待です。ビッグマックセットが6回無料になると考えると、その価値は小さくありません。
おすすめ3:吉野家ホールディングス(9861)
- 優待内容:吉野家・はなまるうどん等で使える食事券(年間4,000〜12,000円分)
- 必要投資額の目安:約30万円(100株)
- 権利確定月:2月・8月
日常的に牛丼チェーンを利用する方には非常に実用的な優待です。食事券は家族での利用にも最適です。
【買い物券・商品券系】人気株主優待おすすめ
おすすめ1:イオン(8267)
- 優待内容:イオンオーナーズカード(買い物金額の3〜7%キャッシュバック)
- 必要投資額の目安:約35万円(100株)
- 権利確定月:2月・8月
イオンで日常的に買い物をする方にとっては、実質的な割引カードとして非常に便利です。100株で3%、1,000株で5%と保有数に応じてキャッシュバック率がアップする仕組みになっています。
おすすめ2:ビックカメラ(3048)
- 優待内容:お買い物券(年間3,000〜5,000円分)
- 必要投資額の目安:約15万円(100株)
- 権利確定月:2月・8月
少額の投資で始められて、優待利回りも高めです。家電を購入する際に活用できます。長期保有でさらに優待額がアップする制度も用意されています。
おすすめ3:ヤマダホールディングス(9831)
- 優待内容:お買い物優待券(年間1,500〜5,000円分)
- 必要投資額の目安:約5万円(100株)
- 権利確定月:3月・9月
5万円程度から購入できる点が魅力です。投資初心者が「お試し」で株主優待を体験するのにピッタリの銘柄といえます。

【カタログギフト・自社製品系】人気株主優待おすすめ
おすすめ1:日本たばこ産業(JT)(2914)
- 優待内容:なし(2023年12月末をもって廃止済み。現在は高配当による還元に集約)
- 必要投資額の目安:約40万円(100株)
- 権利確定月:6月・12月(配当)
以前は自社グループ食品の詰め合わせが人気でしたが、優待は廃止済みです。ただし配当利回りが4%超と非常に高く、配当重視の方には根強い人気があります。※なお、以前人気だったオリックスのカタログギフト優待も2024年3月末で廃止されています。
おすすめ2:KDDI(9433)
- 優待内容:カタログギフト(全国47都道府県のグルメ品)
- 必要投資額の目安:約45万円(100株)
- 権利確定月:3月
通信大手で株価も安定しており、配当も高め。カタログギフトまで受け取れるという充実ぶりです。長期保有特典も用意されています。
おすすめ3:キリンホールディングス(2503)
- 優待内容:自社グループ商品詰め合わせ(ビール・ジュースなど)
- 必要投資額の目安:約20万円(100株)
- 権利確定月:12月
ビールやジュースなど自社製品の詰め合わせが届きます。お酒好きの方に特に人気の高い優待です。
株主優待をもらうための基本ルール
権利確定日に株を保有していること
株主優待を受け取るには、権利確定日時点で必要な株数を保有している必要があります。具体的には「権利付最終日」までに株を購入して、その日の取引終了時点で保有していれば権利が得られます。
権利確定日と権利付最終日の詳細は日本取引所グループ「株式の決済期間」(www.jpx.co.jp・サイト終了)で確認できます。
必要な株数を確認する
ほとんどの企業は「100株以上」が優待の条件です。100株未満では優待がもらえないケースが大半ですので注意が必要です。企業によっては「500株以上」「1,000株以上」でランクアップする仕組みもあります。
長期保有特典がある企業も
最近のトレンドとして、1年以上・3年以上の長期保有者に追加の優待を付与する企業が増えています。短期売買で優待だけを取得する投資家を抑制し、長期株主を優遇する狙いがあります。
長期保有特典のある銘柄を選べば、持ち続けるだけで優待がグレードアップしていきます。「買ったら長く持つ」派の方には特にメリットが大きい制度です。
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株主優待の注意点
注意1:優待だけで銘柄を選ばない
「優待が豪華だから」という理由だけで株を購入するのは危険です。企業の業績が悪化すると、株価の下落で優待以上の損失が発生することも珍しくありません。優待はあくまで「おまけ」であり、投資判断は業績や財務状況を見て行うべきです。
注意2:優待の廃止・改悪リスク
株主優待は企業の判断でいつでも変更・廃止できます。近年は株主優待を廃止して配当に一本化する企業も増加傾向にあります。優待目当てで購入した株の優待が突然なくなるという事態もあり得ます。
注意3:優待には税金がかかる
株主優待は税法上「雑所得」に該当します。ただし、給与所得者で年間の雑所得が20万円以下であれば確定申告は不要です。一般的な個人投資家が受け取る優待の金額であれば、実務上は問題になることはほぼありません。
詳しくは国税庁「雑所得」のページを参照してください。

少額で始められる株主優待銘柄ベスト5
「まずは少ない金額で株主優待を体験してみたい」という方向けに、10万円以下で購入できる銘柄を紹介します。
- ヤマダホールディングス(約5万円):家電量販店のお買い物券
- アトム(約8万円):コロワイドグループの飲食店で使えるポイント
- RIZAPグループ(約5万円):chocoZAPなどで使えるポイント
- タカラトミー(約10万円):自社商品の割引+トミカなどのオリジナルグッズ
- ダイドーグループ(約7万円):自社飲料の詰め合わせ
※株価は記事執筆時点の参考値です。購入時には最新の株価をご確認ください。
上記の投資額はあくまで目安です。株価は日々変動しますので、購入前に必ず最新の価格を確認してください。また、優待内容も変更される可能性があります。
株主優待を効率よく活用するコツ
- 日常的に使うお店の優待を選ぶ:使わない優待券は宝の持ち腐れになる
- 優待利回り+配当利回りの「総合利回り」で判断:両方合わせて5%を超えれば優秀
- 家族名義で分散保有:100株ずつ夫婦で保有すれば、優待が2人分受け取れる
- 長期保有特典のある銘柄を選ぶ:持ち続けるだけで優待がグレードアップする

まとめ
株主優待は日本株投資の大きな楽しみの一つです。食事券やカタログギフトなど、受け取って嬉しい優待が多数あります。
ただし、優待の魅力だけに目を奪われて業績の悪い企業の株を購入するのは避けるべきです。企業の成長性や配当なども含めた総合的な判断が大切です。まずは少額で購入できる銘柄から、株主優待の楽しさを体験してみてください。
株主優待の検索は日本取引所グループ「株主優待情報」(www.jpx.co.jp・サイト終了)が便利です。
※記事執筆時点の情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
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