「投資信託を始めたいけど、種類が多すぎて何を選べばいいかわからない」という悩みは、投資初心者の方に最も多い相談の一つです。日本で購入できる投資信託は6,000本以上あるため、迷うのは当然のことです。
結論から言うと、初心者の方が選ぶべきファンドはかなり絞られます。低コストのインデックスファンドを1本選べば、それだけで十分なスタートが切れます。
この記事では、記事執筆時点のおすすめ投資信託を選び方のポイントと合わせて紹介していきます。ファンド選びに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

そもそも投資信託とは?
投資信託とは、たくさんの投資家からお金を集めて、プロのファンドマネージャーが運用する金融商品です。イメージとしては「みんなでお金を出し合って、プロに運用を任せる」仕組みです。
100円から購入できるものもあるため、少額からコツコツ始められるのが大きなメリットです。投資信託の仕組みについて詳しくは、投資信託協会の公式サイトが参考になります。
投資信託の2大タイプ
インデックスファンド
日経平均やS&P500などの「指数(インデックス)」に連動するように運用されるファンドです。コストが安く、長期投資に向いています。初心者の方はまずこれを選べば間違いありません。
アクティブファンド
ファンドマネージャーが独自の判断で銘柄を選び、指数を上回るリターンを目指すファンドです。コストが高めで選び方が難しいため、上級者向けと言えます。
データ上、長期的にインデックスファンドに勝てるアクティブファンドは全体の2〜3割程度と言われています。つまり、7〜8割のアクティブファンドはインデックスファンドに負けているのが実態です。
初心者が投資信託を選ぶ5つのポイント
ポイント1:インデックスファンドを選ぶ
上述の通り、初心者の方はインデックスファンドを選びましょう。コストが安く、長期的なリターンも期待できます。
ポイント2:信託報酬は年0.2%以下を目安にする
信託報酬は保有期間中ずっとかかるコストです。年0.1%の差でも、20年30年で見ると大きな差になります。年0.2%以下、できれば0.1%以下を選びたいところです。
ポイント3:純資産総額100億円以上を選ぶ
純資産総額が小さいファンドは、繰上償還(運用終了)のリスクがあります。最低でも100億円以上、できれば1,000億円以上あるファンドを選びましょう。
ポイント4:分散が効いているものを選ぶ
1つのファンドでできるだけ多くの国や業種に分散投資できるものがベストです。全世界株式ファンドなら、これ1本で世界中に分散できます。
ポイント5:購入手数料が無料(ノーロード)であること
ネット証券で購入できる投資信託の多くは購入手数料無料(ノーロード)ですが、念のため確認しておきましょう。

おすすめ投資信託ランキング
第1位:eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 信託報酬 | 年0.05775% |
| 純資産総額 | 5兆円超 |
| 投資対象 | 全世界約50カ国の株式 |
| おすすめポイント | これ1本で完全分散。信託報酬も最安クラス。迷ったらこれ |
第2位:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 信託報酬 | 年0.09372% |
| 純資産総額 | 5兆円超 |
| 投資対象 | 米国S&P500指数に連動 |
| おすすめポイント | 米国の経済成長を取り込める。過去実績はオルカンを上回ることが多い |
第3位:eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 信託報酬 | 年0.09889% |
| 純資産総額 | 8,000億円超 |
| 投資対象 | 日本を除く先進国の株式 |
| おすすめポイント | 新興国を含まない分、やや安定的。先進国に絞りたい方向け |
第4位:楽天・プラス・オールカントリー株式インデックス・ファンド
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 信託報酬 | 年0.0561% |
| 投資対象 | 全世界株式 |
| おすすめポイント | 楽天証券ユーザーならポイント面でもお得に活用できる |
第5位:eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 信託報酬 | 年0.143% |
| 投資対象 | 国内外の株式・債券・REIT(8資産に均等分配) |
| おすすめポイント | 株式だけでなく債券・不動産にも分散したい方向け。値動きがマイルド |
「全世界株式」と「米国株式」どっちがいい?
初心者の方が一番悩むポイントです。それぞれの特徴を整理しましょう。
全世界株式がおすすめな方:
- 世界全体に分散投資したい方
- 米国一国への集中が少し不安な方
- 考えるのが面倒で、1本で完結させたい方
米国株式がおすすめな方:
- 米国の経済成長に強い信頼を持っている方
- 過去のリターン実績を重視する方
なお、全世界株式の中身も約6割が米国株で構成されています。どちらを選んでも大きな失敗はないため、自分の感覚で選んでしまって問題ありません。

投資信託の買い方(5ステップ)
- 証券口座を開設する(SBI証券・楽天証券がおすすめ)
- 新NISA口座を申し込む(非課税で投資できる)
- 銘柄を選ぶ(上のランキングを参考に)
- 積立設定をする(月1万円からでも十分)
- あとは放置(毎月自動で積み立ててくれる)
口座開設から積立設定まで、すべてオンラインで完結します。手続き自体は難しくないので、気軽に始めてみてください。
投資信託でよくある3つの失敗
失敗1:手数料の高いファンドを選んでしまう
銀行窓口で勧められるファンドは手数料が高いものが多い傾向があります。ネット証券で自分で選ぶのがベストです。
失敗2:毎月分配型を選んでしまう
毎月お金がもらえるので一見お得に見えますが、実は元本を取り崩して分配していることがあります。長期投資には不向きなため、初心者の方は避けたほうが無難です。
失敗3:短期で売買してしまう
投資信託は長期保有が前提の商品です。1〜2年で結果を求めるのではなく、10年以上のスパンで考えましょう。
暴落時にパニックになって売ってしまうのが、投資信託で最もやりがちな失敗です。長期投資では一時的な下落は避けて通れません。「暴落は安く買えるチャンス」と考えて、積立を続けることが大切です。
まとめ:迷ったらオルカン1本でスタート
初心者の方のための投資信託選びは、実はとてもシンプルです。
- インデックスファンドを選ぶ
- 信託報酬が安い(年0.2%以下)ものを選ぶ
- 迷ったら「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」でOK
- 新NISAのつみたて投資枠で毎月コツコツ積立
- 設定したら長期で放置する
完璧なファンドを探そうとして何ヶ月も悩むよりも、まずは1本選んで始めてみることのほうがはるかに大切です。投資は「時間」が最大の武器になります。早く始めるほど、複利の恩恵を長く受けられます。

投資信託の仕組みについて詳しくは投資信託協会のサイトで学べます。金融リテラシーを高めたい方は金融庁の金融リテラシー情報ページもおすすめです。新NISAの対象商品一覧は金融庁の公式ページで確認できます。
※この記事の情報は記事執筆時点のものです。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。


