「今から新NISAを始めるのは遅いのでは」と不安に感じている方は少なくないでしょう。周囲から「今さら遅い」と言われることもあるかもしれません。
しかし断言します。今から始めてもまったく遅くありません。新NISAは非課税期間が無期限ですので、10年後でも20年後でも、ずっと非課税で運用し続けられます。さらに、収入がピークに達する時期は投資に回せる金額も大きくなるため、実は始めるメリットが非常に大きいタイミングなのです。
この記事では、これから投資を始める方向けに、おすすめの投資戦略から出口戦略まで、具体的な運用プランをまとめました。

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今から新NISAを始める3つのメリット
メリット1:収入が高く、投資に回せる金額が大きい
国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、収入がピークに達する時期の平均年収は約520万円で、全年代の中でもトップクラスです。住宅ローンの返済が終わっている方も多く、毎月の余裕資金を投資に回しやすい状況にあります。
メリット2:新NISAの非課税期間は「無期限」
旧NISAと異なり、新NISAには非課税期間の期限がありません。つまり、今から始めて30年間運用しても、ずっと非課税です。これが「今からでも遅くない」と言い切れる最大の理由です。
メリット3:退職金の運用先としても最適
数年後に退職金を受け取る予定がある方は、新NISAの「成長投資枠」を活用すれば、退職金の一部を非課税で運用できます。退職金を銀行に預けたままにしておくよりも、はるかに効率的な選択肢です。
いくらから始めるべきか
月3〜10万円の積立が現実的なレンジです。具体的なシミュレーションを見てみましょう。
月5万円を15年間運用した場合(年利4%想定)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 投資元本 | 900万円 |
| 運用益 | 約331万円 |
| 合計 | 約1,231万円 |
月10万円を10年間運用した場合(年利4%想定)
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 投資元本 | 1,200万円 |
| 運用益 | 約273万円 |
| 合計 | 約1,473万円 |
月10万円を10年間運用するだけでも、運用益だけで270万円以上。これが全額非課税になるのですから、始めない理由はないでしょう。

おすすめの投資戦略3選
戦略1:守りを意識したバランス型
「増やす」ことよりも「大きく減らさない」ことを重視する戦略です。暴落時に元本が半分になるような攻めすぎた投資は避けましょう。
おすすめの資産配分イメージは以下の通りです。
- 全世界株式(オルカン):50〜60%
- 国内外の債券ファンド:20〜30%
- バランスファンド:10〜20%
戦略2:高配当株で「もらいながら運用」
配当金を受け取りながら運用する「インカム型」の戦略も検討の価値があります。新NISAの成長投資枠で高配当株やETFを保有すれば、配当金も非課税で受け取れます。
年金の上乗せとして月1〜3万円の配当収入があると、生活にかなりのゆとりが生まれるでしょう。
戦略3:つみたて投資枠と成長投資枠の使い分け
2つの枠を上手に使い分けるのがポイントです。
- つみたて投資枠(年120万円):全世界株式のインデックスファンドでコツコツ積立
- 成長投資枠(年240万円):高配当株やETFでインカム収入を確保、または退職金の分割投資
絶対に避けるべき投資行動
NG1:退職金を一括で全額投資
退職金をまとめて受け取ったテンションで全額一括投資するのは、絶対に避けてください。暴落が来たら取り返しがつきません。退職金は3〜5年かけて分散投資するのが鉄則です。
NG2:銀行窓口で勧められた商品を買う
退職金が振り込まれると、銀行から「資産運用のご相談を」と連絡が来ることがあります。銀行窓口で販売される投資信託は手数料が高いものが多いため要注意です。ネット証券で自分で選ぶほうが圧倒的にコストを抑えられます。
NG3:ハイリスク商品に集中投資
「出遅れた分を取り返そう」と、レバレッジ型や新興国株100%のようなハイリスク商品に集中するのは危険です。回復する時間が限られているからこそ、分散投資が何より大切です。
投資期間が長く取れない場合ほど、リスクの取りすぎは禁物です。「守りの投資」を意識しつつ、着実に資産を積み上げていく姿勢が重要です。

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出口戦略を先に考えておく
これから始めるからこそ、出口戦略(いつ・どう売るか)を先に考えておくことが重要です。
おすすめは「定率取り崩し」方式です。たとえば65歳以降に毎年資産の4%を取り崩していく方法で、「4%ルール」と呼ばれています。理論上は資産を30年以上維持できるとされています。
1,500万円の資産があれば、年間60万円(月5万円)を取り崩しても、運用を続けていれば資産が長持ちする計算です。年金に月5万円がプラスされると思えば、かなり生活にゆとりが出るでしょう。
これから始める方の具体的ステップ
- ネット証券で口座を開設する:SBI証券や楽天証券など手数料の安い証券会社がおすすめ
- まずは月1〜3万円から積立をスタート:全世界株式のインデックスファンドで始める
- 慣れてきたら金額を増やす:月5〜10万円を目標に
- 退職金は分割で投資する:一括ではなく3〜5年に分けて投入
- 取り崩しプランを策定する:定率取り崩しで資産寿命を延ばす
よくある質問
Q. つみたて投資枠も使うべきですか?
はい、使うべきです。つみたて投資枠は手数料の低い優良ファンドのみがラインナップされているため、安心して利用できます。10年以上運用するのであれば、十分に効果が期待できます。
Q. iDeCoと新NISA、どちらを優先すべきですか?
iDeCoの掛金拠出期間がまだ残っているのであれば、所得控除のメリットがあるiDeCoを先に活用するのも一つの手です。余裕があれば新NISAとの併用がベストでしょう。
Q. 暴落が来たらどうすればよいですか?
暴落は必ず来ます。しかし積立投資であれば、暴落時にも安く買い続けることで平均取得単価が下がるため、むしろチャンスとも言えます。一番やってはいけないのは、暴落に焦って全部売ることです。冷静に積立を続けましょう。
まとめ
新NISAを今から始めることは、まったく遅くありません。非課税期間は無期限で、収入がピークの時期であれば投資に回せるお金も多いでしょう。むしろ投資を始める絶好のタイミングとも言えます。
大切なのは、無理のない金額からスタートすること。そして「守りの投資」を意識しながら、出口戦略まで見据えた運用計画を立てることです。
今日この記事を読んだのをきっかけに、ぜひ一歩を踏み出してみてください。1日でも早く始めれば、1日分だけ複利の恩恵を受けられます。
新NISAの制度詳細は金融庁のNISA特設ページで確認できます。統計データについては日本証券業協会の「統計情報」が参考になります。投資の基礎を学びたい方は金融広報中央委員会(知るぽると)もおすすめです。
※この記事の情報は記事執筆時点のものです。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
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