新NISAで積立を始めたものの、「もっと良いファンドがあるのではないか」「最初に選んだ銘柄のままで本当に大丈夫なのか」と気になってきた方は多いのではないでしょうか。
投資を続けていくなかで銘柄を見直したくなるのは自然なことです。新NISAの銘柄変更自体は簡単にできますが、やり方を間違えると非課税枠を無駄に消費してしまうリスクがあります。
この記事では、銘柄変更の2つのパターンについて、それぞれの手順・注意点・ベストな方法を詳しく解説します。正しい知識を身につけて、後悔のない銘柄変更を行いましょう。
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新NISAの銘柄変更には2つのパターンがある
「銘柄変更」と一口に言っても、実は2つの異なるパターンが存在します。それぞれの違いを正確に理解しておくことが重要です。
パターン1:積立設定の銘柄を変更する
現在積み立てているファンドAの設定を停止し、今後の積立分だけファンドBに変えるパターンです。この方法では売却を伴いません。既に購入したファンドAはそのまま保有し続け、新規の積立分のみが変更されます。
パターン2:保有銘柄を売却して別の銘柄に乗り換える
現在保有しているファンドAを売却し、その資金で新たにファンドBを購入するパターンです。こちらは売却を伴う変更であり、非課税枠に直接影響するため慎重な判断が必要になります。

パターン1:積立設定の変更方法
積立設定の変更はシンプルな操作で完了します。各証券会社で共通の基本的な手順は以下の通りです。
一般的な手順
- 証券会社のマイページにログイン
- 「NISA」→「積立設定」のページを開く
- 現在の積立設定を「解除」または「停止」する
- 新しいファンドを検索して「積立設定」する
- 積立金額・積立日を設定して完了
重要なポイントとして、現在の積立設定を「解除」しても、すでに購入したファンドは売却されません。積立が止まるだけで、保有分はそのまま残ります。
注意点
- 積立設定の変更が反映されるまで数日〜数週間かかる場合がある
- 変更のタイミングによっては、変更前のファンドの最後の買い付けが実行されることがある
- 積立日を変更する場合も、反映タイミングに注意が必要
パターン2:保有銘柄の売却→乗り換え
保有中のファンドを売却して別のファンドに乗り換える場合は、非課税枠への影響を十分に理解したうえで判断する必要があります。
手順
- 証券会社のマイページにログイン
- NISA口座で保有しているファンドを「売却」
- 売却代金が入金されるまで待つ(投資信託なら3〜5営業日)
- 新しいファンドをNISA口座で購入
重要:非課税枠への影響
新NISAで銘柄を売却した場合の枠への影響は以下の通りです。
- 売却した分の非課税枠は翌年に復活する(売却した年には復活しない)
- 復活するのは取得価額(購入時の金額)分のみ
- 年間投資枠(360万円)の範囲内でしか復活枠は使えない
頻繁に売買を繰り返すと、非課税枠を効率的に使えなくなる可能性があります。
たとえば、100万円で購入したファンドを売却した場合、枠が復活するのは翌年です。さらに、翌年の年間投資枠(360万円)を既に使い切っていれば、復活した枠は利用できません。
銘柄変更すべきケースとすべきでないケース
銘柄変更を検討する際には、「変えるべき合理的な理由があるかどうか」を冷静に判断することが大切です。
変更すべきケース
- 信託報酬が大幅に安いファンドが登場した:同じ指数に連動するファンド同士であれば、コストの低い方に乗り換えるのは合理的です
- ファンドの運用方針が変更された:ベンチマークの変更など、当初の想定とは異なる運用になった場合
- 自身の投資方針が変わった:ライフステージの変化に伴いリスク許容度が変わった場合
- 純資産総額が急減している:繰上償還のリスクが高まっている場合
変更すべきでないケース
- 短期的な成績が悪いから:1年程度の成績で判断するのは時期尚早です。インデックス投資は長期視点で評価するものです
- SNSで話題のファンドに乗り換えたい:流行に左右されて投資先を変えるのは、成果が出にくい行動パターンです
- わずかな信託報酬の差:0.01%程度の差であれば、売買コストや非課税枠の消費を考えると割に合いません

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積立銘柄を変更するときのベストなやり方
おすすめの方法は、「既存ファンドはそのまま保有+新規積立を新ファンドに変更」するやり方です。つまり、パターン1の方法です。
この方法であれば以下のメリットがあります。
- 非課税枠を無駄にしない
- 既存ファンドの利益を確定しなくて済む(売却しないため)
- 自然とファンドの分散につながる
古いファンドと新しいファンドの2本持ちになりますが、管理が少し手間になるだけで実害はありません。むしろこの方法が最も効率的な銘柄変更の手段です。
証券会社別の変更手順
SBI証券の場合
- ログイン → 「投信」→「積立買付」
- 現在の積立設定を確認し、変更したい設定を「解除」
- 新しいファンドを検索して「積立買付」を設定
楽天証券の場合
- ログイン → 「投信」→「積立設定」
- 変更したいファンドの積立を「解除」
- 新しいファンドを選んで「積立注文」
マネックス証券の場合
- ログイン → 「投信・積立」→「積立プラン一覧」
- 現在の積立プランを「変更」または「解除」
- 新しいファンドで積立プランを作成
いずれの証券会社でも、操作自体は5分程度で完了します。不明点がある場合は、各社のヘルプページやカスタマーサポートを活用してください。
銘柄変更の際に知っておきたい税金の話
新NISA口座内での売却であれば、利益が出ていても税金はかかりません。これがNISAの最大のメリットです。
ただし、特定口座で保有しているファンドを売却して新NISAで買い直す場合は状況が異なります。
- 特定口座での売却益には約20%の税金がかかる
- 税金を支払ってでもNISAに移した方が長期的に有利かどうかは、ケースバイケースで判断が必要
判断が難しい場合は、特定口座のファンドはそのまま保有し続け、新規の投資分をNISAで行う方が無難です。
金融機関の変更(証券会社の乗り換え)について
NISA口座を開設する金融機関自体を変更したい場合は、年に1回変更が可能です。
手順
- 現在の金融機関に「NISA口座の金融機関変更」を申し出る
- 「勘定廃止通知書」を受け取る
- 新しい金融機関にNISA口座開設を申し込む
変更前の金融機関で保有している商品は新しい金融機関へ移管できません。前の口座でそのまま非課税で保有し続けるか、売却するかの二択になります。また、その年にNISA口座で買い付けを行っている場合は、翌年まで変更できません。
金融機関の変更を希望する場合は、年初に手続きを行うのが最も確実です。詳しくは金融庁の新NISA解説ページをご確認ください。
よくある質問
Q: 積立設定を変更したら、今持っている分はどうなる?
何もしなければそのまま保有し続けることになります。売却しない限り利益も損失も確定せず、非課税のまま持ち続けられます。
Q: つみたて投資枠と成長投資枠で別の銘柄を買える?
可能です。つみたて投資枠でインデックスファンド、成長投資枠で高配当株といった使い分けもできます。
Q: 銘柄変更に手数料はかかる?
積立設定の変更自体に手数料はかかりません。ただし、売却する場合はファンドによって信託財産留保額が発生することがあります(多くのインデックスファンドは無料です)。

まとめ:銘柄変更は「慎重に」でも「怖がらずに」
新NISAの銘柄変更のポイントを整理します。
- 積立設定の変更は簡単にできる(既存保有分はそのまま)
- 保有銘柄を売却して乗り換える場合は非課税枠への影響に注意
- おすすめは「既存はそのまま保有+新規積立だけ変更」
- 短期的な成績やSNSの情報で頻繁に変更するのはNG
- 信託報酬の大きな差やファンドの方針変更なら変更は合理的
投資方針が定まらないまま頻繁に変更を繰り返すと、成果は出にくくなります。一方で、明確な理由がある場合には、銘柄変更を恐れる必要はありません。
投資の基本を学びたい方は、日本証券業協会の「投資の時間」(www.jsda.or.jp・サイト終了)も活用してみてください。NISA制度の詳細は金融庁の公式ページで確認できます。
※記事執筆時点の情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。
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